[感想]ひたすらに美しい。『ROMA/ローマ』
本日(2018/12/14)からNetflixで配信開始となった『ROMA/ローマ』。
私自身この類の映画にふれることは少ないのですが、前評判が凄まじいことになっていたので若干勢いまかせ感はあったものの観てみることに。
結論を言えば、観てよかったです。とても。
記憶の共有と色のない映像。
まずこの映画は全て白黒映像なのですが色のついたそれと同じくらい、いやそれ以上にこちらを引き込んできます。
画面に映るものとの距離間、質感、音。
そのどれもが非常に優れた技術によって構成されているのがこの作品だということは素人目に見ても明らかでした。
それだけではなくこの映画は白黒で表現されることによって、観ている人々の記憶の深い部分に語りかけることに成功しています。
どこか懐かしく、自分の古い記憶を想起する。
いわば追体験のようなものかもしれません。
ときに優しく、ときに苦しい。
この『ROME/ローマ』の劇中にはそんな時間が流れています。