[完結!]『ドロヘドロ』の魅力を振り返る。[ネタバレなし]
いやーついに終わりましたね。ドロヘドロ。
作者のあとがきを読むに18年も連載を続けていたらしい......。
そうはいっても私は連載誌を追いかけてたわけでも発売日に単行本を買い続けてきたわけでもない新参者なので、そうでない人たちを素直に尊敬します。
しかし私もこの作品を好きな気持ちは同じ。
アニメ化企画も進行しているそうなので、そちらも楽しみにしつつ魅力を振り返っていきたいと思います。
最終23巻。
この2人のツーショットを書店で見かけるたび泣きそうな気持ちになります。
ドロヘドロの魅力。
①唯一無二の世界観。
この作品のすごいところは独特の絵柄がもたらす漫画世界の構築力。
ドロヘドロの世界には魔法使いやらゾンビやら悪魔やらが登場します。
さらには魔法使いによって姿を変えられた人々も混在し、まさにカオス。
主人公の口の中には男がいるし、生首だけになっても生き返ることがあるとかないとか。
特に序盤は世界観の奥行きがどんどん広がっていき、まるで自分があの舞台に迷い込んでしまったかのような心地さえしました。
②謎が謎を呼ぶ。予測不能のなんでもあり。
そんな世界観のため、起こることすべてが私達の想像を飛躍してきます。
大きな謎がとけたかと思えばまたそこに新たな謎が用意されている。
しかし無秩序に、というわけではなく緩急や配分がきちんと計算されている。
それは例えるならレストランのコース料理のよう。
③餃子が食べたくなる。
ちょっと食欲がなくなるシーンがあったりしますが、焼餃子が食べたくなります。
④個性的すぎるキャラたち。
この作品の最大にして最高の魅力。それが登場人物たちです。
これに関しては主要キャラならひとつずつ記事がかけてしまいそうなほど。
カイマンとニカイドウ。ホールの人たち。煙ファミリー。十字目。悪魔。etc......
ドロヘドロではこれだけの登場人物がいながらそれぞれが個性をもち、物語に厚みをもたらしています。
中でも物語の重要な役割を担う煙ファミリーは中盤ではもう主人公カイマンを食うような勢い。
本当にいいキャラが多いです。
まとめ。
正直ここまできれいに終わるとは思っていなかったので、完結は嬉しい限りです。
しかしもっとドロヘドロの世界を見ていたい気もします。アニメ化に期待ですね。
完結記念でKindle版も発売中です。
全巻買い直そうかな......。
それだけの価値はある良作でした。